お申し込みコチラ

学生スタッフ募集中!!お申し込みはコチラから 
PCの方: http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P49063892 
携帯の方: http://www.formzu.net/mfgen.exID=P49063892

2010/12/17

フィンランドメソッド

「この本は面白かった!」
「どうしてそう思ったの?」
「フィンランドの教育は、自分にとって驚く事ばかりだったから」
「どうして?」
「自分が日本で受けた教育と全く違うプロセスだし、日本では大人が受けているような論理トレーニングを小学生が受けているから」
「他に何か理由はある?」
「・・・・・・」



塚本です!


先週の投稿でPISAについて記事を書き、どうしても気になることがありました。

著しい経済成長をしている上海や熾烈な受験戦争で知られる韓国に並んで、なぜフィンランドがトップなんだ???


ということで、フィンランド式教育の本を読んでみました~!!



図解 フィンランドメソッド入門 / 北川達夫
http://goo.gl/lQd2p

短い本ですが多くの内容がつまってました!今回はこの本の紹介をさせて頂きたいと思います!



フィンランドではどのような教育がなされているか?

この本によると、徹底的に論理力をつけるということが言えると思います。


フィンランドでは、生徒が先生に発言すると、必ず「どうして?」と聞き返されるそうです。


「僕は犬が好きです!」「どうして?」
「明日は雨が降りそうだなぁ」「どうして?」
「○○君なんて嫌いだ!」「どうして?」

このようにして、自分の発言を客観的に見直させます。
そして、あらゆる行動、発言に理由づけをする癖をつけます。

そうすることによって、フィンランドの子どもたちは常に「AだからB」という フォーマットの上で物事を考えるようになります。



さらに、フィンランドの小学校では論理と論理を争う「議論」が日常的に行われているそうです。

日本でもあるような班活動において、テーマに従って議論を行います。
この際、議論は班長の指揮により行われ、議論にルール違反があった場合は班長から注意されます。
以下が、生徒たちが教科書を参考に作った「議論のルール」です


1. 他人の発言をさえぎらない
2. 話すときは、だらだらとしゃべらない
3. 話すときに、怒ったり泣いたりしない
4. わからないことがあったら、すぐに質問する
5. 話を聞くときは、話している人の目を見る
6. 話を聞くときは、他のことをしない
7. 最後まで、きちんと話を聞く
8. 議論が台無しになるようなことを言わない
9. どのような意見であっても、間違いと決めつけない
10. 議論が終わったら、議論の内容の話はしない


なんと言うか、耳が痛いです・・・笑

このルールに沿って発言すれば、生産的な議論が出来そうですね!


他にも、発想力を養うためにマインドマップが授業に取り入れられていたり、表現力をつけるために作文学習に力が注がれていたりと、目から鱗な内容でした。



フィンランドメソッドの特色は、日本で行われている知識偏重学習とは違い、徹底的に考える力をつける所にあると思います。

もちろん、知識学習が悪だとは言えませんが、PISAで出題された問題はまさに考える力を問うものでした。つまり、世界では論理的思考力が求められていると言えるでしょう。
この力に目をつけ、小学校教育に取り入れたフィンランドが学力上位国となるのは自明の理です。


情報化社会と言われている現代では、新しいモノを創造する力が重要視されています。また、グローバリゼーションによって文化の違う人とコミュニケーションをとる機会は増えていくと思われます。
そんな中、フィンランドで教えられているような論理的思考力を持つことは非常に有意義なのではないかと、思いました。


次回の訪問は12月18日です!

それでは!

塚本周平

0 件のコメント:

コメントを投稿